【リーダーシップの旅 見えないものを見る】書評
本の紹介
今回はこの本をビズリーチの人事担当者に推薦され読むことになった。
読書時間は2時間程度。
全体の感想
ハッとさせられることの多い内容だった。また今まで自分の中でモヤモヤとしたものが少し晴れた気がする。具体的には、リーダーシップとマネジメントの関係性について違いが明確になり自分の目指したい像が明確になったといえる。
一般的にマネジメントがうまい人はチームをまとめ結果を出すリーダーとして評価されることは多いが、起業家や本当にチームの中心となるリーダーとは何か異なることを感じていた。だからリーダーシップがあると評価されても、どこかしっくりこなかった。
この本では、リーダーシップとマネジメントの違いが「沼」を例にして説明され、一般的に「すごい」、「無縁」と思われているリーダーシップの本質を明らかにする。
またリーダーシップは誰しも習得することができるが、そのためには自身の「内なる声」に耳を傾ける必要があるといったことも書かれていた。
キーポイント
- 「リーダーシップは「見えないもの」を見る旅だ。」
- 「リーダーシップはフォロワーを前提とするなどと言われるが、私はそうは思わない。旅はたった一人で始まる。」
- 「リード・ザ・セルフ(自らをリードする)」→「リード・ザ・ピープル(人々をリードする)」→「リード・ザ・ソサエティ(社会をリードする)」
- 「何のために生きるのかについての自分なりの納得感のある答え」が自らを駆り立てる(リードする)
- 「ヒエラルキーの中では、リーダーシップではなくマネジメントが日常的に機能」
- 「リーダーは「見えないもの」を見て、あるいは見ようとして、新しい世界をつくり出す」↔︎「マネジャーは「見えるもの」を分析し、それらに受動的もしくは能動的に対応しながら、漸進的に問題を解決していく。」
リーダーはパーソナルなパワーをよりどころとし、マネジャーはポジショナルなパワーをよりどころとする
リーダーは、人々の内在的な意欲に基づく自発的な行動を誘発し、同じ方向へ向かって歩みをともにするが、マネジャーは、飴とムチを使って人々の行動を管理(コントロール)し、ある方向へと向かわせようとする。
今後の抱負
今まででやりがいを感じた時は苦しみギリギリのラインを超えて来た時だと言う自覚はあった。しかし具体的な苦しみはわからなかったが、リーダーというポジションにつくことが多い中でマネジメントではなく「リーダーシップ」を発揮し一人で歩き始めた経験のことを言っていたのだと思う。だからTEDxではマネジメントよりになったのに対し、高校の部のキャプテンは周囲の意見に折れずリーダーシップを発揮したからこそ今でもフォロワーのいるリーダーになれたのだと思う。
やっと「リーダーシップ」の評価が納得できるものになったので、
少し自己効力感の醸成に繋がっていきそうだなと実感している。
「正しいことを正しくやろう」そういう内なる声にもっと耳を傾けようと思う。そして行動を起こせばマネージャーではなくリーダーになれるはず。
Kindle Unlimited でも読めるので、ぜひ手にとっていただきたい本です。
おわり。