僕が思う《働き方改革》が促進されるの2つの理由
今回は僕の知見をまとめる形で2016年ごろから盛んに報道される「働き方改革」について。
働き方改革とは
働き方改革と聞いて、どう感じるだろうか。
そもそも働き方改革がニュースで報道されるきっかけとなったのは過重労働による自殺者がでてしまったことだと思う。
したがって、僕自身も最初は「働く時間が短くなる」また特に女性が「出産後なども働きやすくなる」ようにしていく改革だと思っていた。
これら両方とも正しいと思うが、その背景にあることを今回はまとめて働き方改革の本質だと思うことを書く。
背景を理解することで本質理解に近くのではないだろうか。
背景1:生き方の多様性が認められるほど国が裕福になったため
まず過去と大きくことなるのは、生き方の多様性だろう。
戦後の日本では企業で働き家族に「金銭的に不自由しない」豊かな生活を提供することこそが唯一に近いしい人生の幸せだと考えられていた。
今も家族を幸せにすることが最高の幸せでもあるが、「金銭」だけが幸せになる要素ではないと考えられはじめた。
これは日本が国家レベルで裕福になったため、例えば正社員にならず趣味でお金を稼ぎながら足りない分はアルバイトするだけでも日本では生きていける。
そうすると金銭的には裕福でないとしても、趣味に没頭しつつも衣食住に困らないため幸せを感じることができるようになった。
したがって、企業勤めだけが選択肢ではないと考えられるようになった。
そういった価値観こそが「人権」であり国を豊かにすると世界的に推進されているため、日本も過去の働き方を改革することで、様々な価値観を認める世の中を作ろうとしている。
ある意味日本で働き方改革が盛んになっているのは、日本が現状は先進国であり、世界にさきがけ価値観の多様性を認めていかなければいけないという使命なのかもしれない。
背景2:労働人口の減少に伴う経済停滞を抑えるため
次に働き方改革と同時に話題になる「生産性の向上」について。
生産性が向上されずに、働く時間・人だけが減ってしまっては全体の生産量は下がってしまう。
これは国家のGDPに大きく影響し、ひいては国民の生活水準がジリ貧してしまう可能性が高い。
そのため、働き方を改革するためには「生産性」をあげる努力をしなければならない。
生産性をあげるためにはTechの活用が不可欠である。人間がいなくなった部分をテクノロジーがカバーしていく。今まで人間が10分かかって1つ作ったものを、今ではロボットが1つ1分で作れてしまう。
このようにテクノロジーの発展こそが、「生産性を向上」することに貢献している。
また人間がどのようにテクノロジーを活用するかによっても生産性の向上率を変化させることができる。
だから生産性向上には人々の改善努力が必要であるし、
生産性が向上されることで人々は今まで使っていた時間を他のことに費やすことができる。
その時間は、趣味であったり、他の仕事であったりするだろう。
加えて、日本の生産量(売り上げ)が下がってしまうと、同等の利益を確保するためにはコストカットしなければならない。現在のコストは人件費や光熱費など。
したがって売り上げが下がってしまわぬように努力するのはもちろんだが、より少ない人数で利益を確保する努力も必要となってくる。
そのためには、Bizreachが展開する事業のように、適材適所な人材を配置できる仕組みが必要である。
今までは金融で働いていたが、仮にデータ上彼には不動産業の才能があるのであれば、もし彼が不動産関係で仕事をすれば他の人よりも生産量を増やすことができるかもしれない。また彼は今まで視野にも入らなかった職業に辿りつくことで幸福度があがるかもしれない。
このように働き方改革と生産性はセットであり、
近年の働き方改革は、経済成長とテクノロジー成長があってこその改革であるということがよくわかる。
おわり。(以下興味深い本)
働き方改革に関する興味深い本
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